さよならカエル君

私が常喫している煙草「フロッグモートン」を製造・販売していたメーカー「マクレーランド」が廃業した。

オークションサイトなどでは高値で取引きされているらしい。

思えば、カエル君とは十年来の付き合いだ。最初に試したのは、T市のZというタバコニストでご主人のK氏に薦められた時だ。最初の何口かですっかり魅了された。運命を感じたと言っても過言ではない。着香ばかり吸っていてあまりラタキアに興味がなかった私が、常喫するまでに嵌った。遠い昔の話のように感じる。

私には常喫の煙草と言える銘柄が無い。2度と買わない煙草もたくさんある。そんな中で、この煙草だけは一体何缶買った事だろう。何キロを灰にした事だろう。何百いや何千時間燻らせた事だろう。海外から100g缶をまとめて買って、常時3缶ぐらいストックしていた時期がある。

世界中にファンが居て、およそ人類からパイプ喫煙という文化がなくならない限り、決して入手できなくなる事はないだろうとタカを括っていた。

この世の無常というものを、嫌というほど思い知らされる。


Still Life with Meerschaum

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