マクレーランド バルカン・ビューティー
久々にラタキアもの。
柘のカタログには載っていないから、日本では売っていないのだろう。
しかし、何とかならんのかなこの絵は(笑)。誰が描いてるのかな?知り合いの子供にでも描かせているんだろうか?
「なかなか味があって良い絵じゃないか」などと思う人もいるかも知れないが、私としてはもうちょっとどうにかならないものなのだろうか、と思ってしまう。金なんて一切要らないから描いてあげたい。
ロゴもレイアウトも可成りイイ加減な感じだ。フタをするとビューティー(?)の頭が切れてしまうというイイ加減さだ。
缶の裏側には次のように書かれている。
"Every component in this beautiful Balkan Blend was aged in cakes for a long time, then cut and spun out before aging with the other tobaccos in ribbon form to meld.
McClelland's exclusive double-aging process makes this super rich English-style pipe tobacco unique in the world of blending."
「この美しいバルカン・ブレンドを構成しているあらゆるものは、長い時間ケーキとして熟成し、それから他の煙草とともに熟成する前に、混ぜるためにリボン形に切って紡ぎ出しています。
マクレーランド独自のダブル熟成プロセスによって、ブレンディング界随一の、この超リッチな英国風パイプ煙草が生み出されるのです。」
(注:北大路流山珍による相当イイ加減な意訳)
何か判りにくい英語だが、要するに二回熟成しているらしい。Every componentが、aged in cakesなのだとしたら、the other tobaccosはどのタイミングでmeldされているのだろうか?よくわからないが、とにかく何だかウマそうだ。
それではパッ缶。
ウーン、期待を裏切らないマクレ臭。ティン・ノートはフロッグ・モートンに近い。葉組みはフロッグ・モートンのようなボロボロした感じではなく、わりとしっかりとしている。
フロッグ・モートンは手がベトベトになるのもあり、あまり揉みほぐさずに詰めているが、これもそれほどほぐさないで詰められそうだ。
使用するパイプは、メシャムのチャーチワーデン。マウスピースの掃除が面倒なのでたまにしか使わないが、マクレのラタキアとは相性が良いパイプである。
ふんわりと詰めて、早速着火。
なるほどなるほど。確かに深い。二段熟カレーならぬ二段熟マクレーという感じだ。
味音痴なのであまり精緻なテイスティングは出来ない(笑)が、吸ってみるとフロッグ・モートンというよりもローズ・オブ・ラタキアに近い感じだ。
ただし奥行きはずっと深く、単調ではない。軽さやスムーズさはフロッグ・モートンに近いが、着香っぽさは弱く、ラタキアも少し深めで、オリエントやヴァージニアとのハーモニーも複雑で、ちょっと硬質なブレンドである。
中身を味わってみると重ね重ね残念なのは缶のデザインだ。
この魅惑の美人(ビューティー)が、こんなテキトーなんで良い筈がない。
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